推しのデスクマットが届いたのに、汚すのが怖くて袋から出せない。そんな人は多いです。原因は、そのマットが何でできていて、何に強くて何に弱いのかを知らないままだからです。ラバー製と透明シート製で使い方も手入れも違います。この違いさえ分かれば、敷くか飾るかを迷わず決められます。
アニメのデスクマットは「ラバー製」と「透明シート製」の2種類
アニメのデスクマットと呼ばれている商品は、実は2つのまったく違うものです。まず手元のマットがどちらかを確かめてください。
裏が黒いゴムで表が布ならラバー製、全体が透けて硬い板状なら透明シート製です。
ラバー製は、大きいマウスパッドと同じ作りです。表面はポリエステルの布で、裏面はすべり止めのゴム。公式グッズでは横60cm、縦30cmから35cmの大きさが多く、ゲームのプレイマットもこの仲間に入ります。
透明シート製は、学習机に敷く塩化ビニルのマットと同じ作りです。B4やA3の大きさで、下にイラストの紙を挟むものと、シート自体に印刷してあるものがあります。
| 項目 | ラバー製 | 透明シート製 |
|---|---|---|
| 見分け方 | 裏が黒いゴム、表が布 | 全体が透ける硬いシート |
| よくある大きさ | 横60cm、縦30〜35cm | B4、A3 |
| 向く使い方 | 机に敷いてマウスも動かす | 机に敷く、挟んで飾る |
| 水洗い | できる | 拭くだけにする |
| 苦手なもの | 直射日光、熱、漂白剤 | ベンジン、除光液、シンナー |
以下では両方の使い方を書きますが、どちらか片方だけ読めば十分です。自分のマットの列だけ見てください。
ラバー製の使い方は?机に敷いてマウスパッドを兼ねる
ラバー製は、迷わず机に敷いて使うのが正解です。飾るために作られたものではなく、使うために作られたものだからです。
キーボードとマウスをまとめて上に載せると、マウスパッドを別に置かなくてよくなり、机の上がすっきりします。
横60cmあれば、テンキー付きのキーボードとマウスが並んで載ります。表面の布は光学式マウスでもきちんと反応するので、専用のマウスパッドは要りません。
裏のゴムがすべり止めになるので、タイピング中にずれることもほとんどありません。手首の下にクッションが入る形になり、長く打っても机の角が当たらなくなります。
パソコンを使わない人は、勉強机やダイニングのテーブルに敷いてください。飲み物をこぼしても机まで届きにくく、鉛筆のあとも机に付きません。棚やチェストの上に敷いて、フィギュアを置く台にしている人もいます。
気をつけたいのは置き場所です。窓のそばで毎日日が当たると、印刷が薄くなり、ゴムが硬くなります。机が窓際なら、カーテンを閉める習慣を付けるか、日の当たらない側に机を寄せてください。
透明シート製の使い方は?机に敷くか、挟んで飾る
透明シート製は、使い方が2つあります。机に敷いて下敷き代わりにするか、下にイラストを挟んで飾るかです。
机で字を書く人は敷いて使い、字を書かない人は飾る側に回すと、どちらの良さも生かせます。
敷いて使うときは、机の天板とシートの間に空気が入らないように、端からゆっくり置きます。空気が入ると波打って見え、字も書きにくくなります。
シートの下にイラストの紙を挟むタイプなら、好きなカードやポストカードを入れ替えて楽しめます。ただし、ボールペンで強く書くとシートに跡が残ります。下敷きとして使うなら、筆圧の強い人は紙を1枚重ねてください。
飾る側に回すなら、そのまま壁に貼るのではなく、次の見出しの方法で留めます。塩化ビニルは粘着テープの成分と反応して曇ることがあるので、直接テープを貼るのは避けてください。
壁に飾るならカードケースとピンで穴を開けない
飾るときに一番多い失敗は、マット本体に画びょうを刺してしまうことです。穴は戻りません。
マットより一回り大きい硬質のカードケースに入れ、ケースの余白にピンを刺せば、本体に穴を開けずに壁に留められます。
やり方は次の順番です。
- マットの大きさを測り、一回り大きい硬質カードケースを用意する
- マットをケースに入れ、位置を整える
- ケースの余白部分に、細くて穴が目立たないピンを2か所から4か所刺す
- 賃貸で壁に穴を開けたくないなら、ピンの代わりに練り消しタイプの粘着剤をケースの裏に付ける
透明シート製をこの方法で飾ると、壁紙の色や模様が透けて見えます。白い壁ならそのままでも見られますが、柄のある壁紙なら、シートの後ろに白い紙を1枚入れると絵がはっきりします。
粘着剤で留める場合、透明なマットだと粘着剤の跡が前から見えます。透明シート製はピン留めのほうが見た目がきれいに収まります。
横60cmのラバー製は、市販のカードケースにはほとんど入りません。この場合はポスター用の細長いフレームか、上下を挟む木製のポスターハンガーを使います。ハンガーなら丸めたまま届いたマットもまっすぐ伸びます。
洗い方はぬるま湯と中性洗剤で押し洗い、干すのは日陰
ラバー製は水で丸洗いできます。手あかや飲み物のあとが気になったら、ためらわずに洗ってください。
35度から40度のぬるま湯に食器用の中性洗剤を1プッシュ溶かし、15分ほどつけてから、こすらずに押して洗います。
順番は次のとおりです。
- 洗面器か浴槽に、35度から40度のぬるま湯をためる
- 食器用の中性洗剤を1プッシュ入れて混ぜる
- マットを沈めて15分ほど置く
- 布の面を手のひらで押して汚れを出す。ブラシでこすらない
- 流水で洗剤が残らないようにすすぐ
- タオルで水気を取り、日の当たらない場所に平らに置くか、物干しに掛けて乾かす
こすらない理由は、布の面の印刷が擦れて薄くなるからです。水の中でも同じです。どうしても落ちない汚れだけ、柔らかい歯ブラシで軽くなでてください。
干すときに日光に当てると、ゴムが硬くなってひび割れます。ドライヤーの熱も同じです。乾くまで1日から2日かかりますが、待ってください。
軽い汚れなら、洗わずに乾いた柔らかい布で拭くだけで落ちます。飲み物をこぼしたときは、こすらずにタオルを押し当てて吸い取ってください。
洗う回数の目安は、毎日使うなら2か月に1回です。カードゲームのプレイマットを2か月ぶりに洗った人が、水が茶色く濁ったと書いています。見た目がきれいでも、手あかは布にたまっています。
届いたときの丸まりは裏返して一晩、保管は乾燥剤と一緒に
ラバー製は丸めた状態で届くことが多く、広げても端が浮きます。これは不良品ではありません。
丸まりの向きと逆に、布の面を内側にしてゆるく巻き直し、一晩置いてから広げると、ほとんどの場合は平らになります。
それでも端が浮くときは、平らな床に広げて、四隅に本を載せて1日置いてください。メーカーが公式に案内している直し方ではありませんが、大きいマウスパッドを使う人の間ではよく行われている方法です。
やってはいけないのは、アイロンやドライヤーで温めることです。ゴムの面が縮んだり溶けたりして、元に戻らなくなります。
使わないマットをしまうときは、次の3つを守ってください。
- 折らずに、布の面を外側にしてゆるく巻く。折り目は取れない
- 届いたときの筒か、ポスター用の筒に入れる
- 筒の中に乾燥剤を1つ入れ、日の当たらない押し入れや棚にしまう
湿気の多い場所に置くと、ゴムの面がべたついたり、布の面にカビが出たりします。乾燥剤はお菓子に入っているものでかまいません。半年に1回は取り替えてください。
使う1枚と飾る1枚に分けると、どちらも長く楽しめる
ここまで読んで、それでも「使うか飾るか」で迷う人に、一番おすすめしたいやり方があります。
同じ絵柄を2枚買うのではなく、使う用はラバー製、飾る用は透明シート製やポスターと役割を分けることです。
ラバー製は使ってこそ良さが出ます。マウスが動かしやすく、手首が楽になり、机に傷が付きません。汚れたら洗えばよく、日光にさえ気をつければ何年も持ちます。
飾る用は、汚れも日焼けも気にせず眺められる場所に置きます。カードケースに入れて壁に留めれば、模様替えのときも簡単に外せます。
手元にラバー製が1枚しかないなら、まず敷いて使ってください。袋に入れたままの1年より、毎日目に入る1年のほうが、買った意味があります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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