ノートパソコンの処分方法6つ。無料回収の使い方とデータ消去のやり方

laptop-disposal-20260918 ノートパソコン
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ノートパソコンの処分方法は6つあり、家庭で使ったノートパソコンは「粗大ごみ」には出せません。法律(資源有効利用促進法)でメーカーが回収する決まりになっていて、2003年10月以降に売られたPCリサイクルマーク付きの物はメーカーが無料で引き取り、マークの無い古い物は3,300円前後かかります。それ以外に、自治体の小型家電の回収ボックス、国の認定事業者の宅配回収(無料)、家電量販店の回収、買取店とフリマ、壊れた物の回収があり、どの方法でも、出す前に自分でデータを消すのが決まりです。動くなら売る、動かないならメーカーか認定事業者の無料回収、この2つが基本で、費用は0円で済みます。

経済産業省とパソコン3R推進協会の決まり、主なメーカーの回収窓口、環境省の認定事業者の案内、自分でノートパソコン4台を4つの方法で処分した記録を合わせて、方法別に書きます。

ノートパソコンの処分方法は6つ。費用とデータ消去の一覧

方法 費用 向く人 データ消去
①メーカーの回収(PCリサイクル) マーク有り:無料。マーク無し:3,300円前後 動かない、古い、確実に処分したい 自分で消す。メーカーによっては消去サービスあり
②自治体の小型家電回収ボックス 無料 役所や量販店に持ち込める。ボックスの投入口(30cm×15cm前後)に入る 自分で消す
③認定事業者の宅配回収(リネットジャパンなど) 無料(PCを含む1箱)。消去代行は有料 家から出したくない。他の家電も一緒に出したい 自分で消すか、消去代行を頼む
④家電量販店の回収・下取り 無料〜1,100円。買い替えなら下取り 新しいPCを買う。店に持ち込める 自分で消す。店の消去サービスは有料
⑤買取店・フリマ お金が入る(5年以内の物で数千〜数万円) 動く。5年以内。傷が少ない 自分で消す。買取店は消去してくれる所が多い
⑥壊れて動かない物 ①か③で無料 電源が入らない。画面が割れた ストレージを抜いて自分で壊す

ノートパソコンは、自治体の粗大ごみと不燃ごみに出せない物で、メーカーの回収か、小型家電リサイクル法の回収(②③④)か、売るか、この3つのどれかです。費用は、動く物なら売ってお金になり、動かない物でも①か③で0円です。お金がかかるのは、2003年9月以前の古いPCをメーカーに出すときと、データ消去を人に頼むときだけです。

【方法①】メーカーの回収。PCリサイクルマークがあれば無料

家庭向けのパソコンは、メーカーが回収して再資源化する決まりで、パソコン3R推進協会がまとめています。本体の裏にPCリサイクルマーク(矢印の輪の中にPCの文字)があれば、メーカーの窓口に申し込むと「エコゆうパック」の伝票が届き、箱に入れて郵便局に持ち込むか集荷を頼むだけで、費用は0円です。マークが無い2003年9月以前の物は、ノートパソコンで3,300円前後の料金を先に払います。申し込みは、メーカーのサイトの「PCリサイクル」のページから、機種名と製造番号を入れます。メーカーが無くなった物や自作PCは、パソコン3R推進協会が有料で引き取ります。

  1. 本体の裏でマークを確認:マークがあれば無料。シールがはがれていても、2003年10月以降の機種なら無料になる
  2. メーカーのサイトから申し込み:機種名、製造番号、住所を入れる。1〜2週間で伝票が届く
  3. 梱包して発送:段ボールと緩衝材は自分で用意。ACアダプターは同梱可。郵便局に持ち込むか、集荷を頼む

【方法②】自治体の小型家電回収ボックス。役所や店に持ち込む

小型家電リサイクル法で、市区町村が役所、公民館、家電量販店、スーパーに回収ボックスを置いています。ノートパソコンは多くの自治体で回収の対象で、ボックスの投入口(30cm×15cm前後)に入る大きさなら、そのまま入れて費用は0円です。入れた物は戻せないので、データ消去を終えてから入れます。自治体によってパソコンを対象外にしている所があり、「○○市 小型家電 回収ボックス パソコン」で調べるか、役所の環境課に電話で確かめます。ボックスに入らない大型のノートは、役所の窓口での回収か、①か③にします。

【方法③】認定事業者の宅配回収。箱に入れて送るだけで無料

環境省と経済産業省の認定を受けた事業者が、宅配便で小型家電を回収しています。代表はリネットジャパンで、全国の自治体と提携しています。パソコン本体を1台以上含めれば、3辺の合計140cm、20kg以内の1箱が無料で、同じ箱にキーボード、マウス、スマホ、ゲーム機など他の小型家電を一緒に入れられます。申し込みはサイトから、回収は宅配業者が家まで来て、費用は0円です。データ消去は、自分で消すか、1台3,000円前後で消去代行を頼めて、消去証明書が出ます。家から出したくない人、他の家電も一度に片付けたい人に一番手間が少ない方法です。

【方法④】家電量販店の回収と下取り。買い替えなら値引きになる

ヤマダデンキ、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ケーズデンキ、エディオンなどは、店頭で小型家電を回収しています。ノートパソコンは無料〜1,100円で引き取る店が多く、新しいパソコンを買うときは下取りで値引きになる店もあります。データ消去は店で有料(1,000〜3,000円)の所と、自分で消してから持ち込む所があります。店によって「回収できる物」「料金」が違い、同じ店でも時期で変わるので、持ち込む前に店のサイトで確かめます。ビックカメラとソフマップは買取もしているので、動く物は回収より買取の窓口に出します。

【方法⑤】買取店とフリマ。5年以内で動くなら売る

電源が入り、画面とキーボードが動くノートパソコンは、処分ではなく売る対象です。買取店(ソフマップ、じゃんぱら、ゲオ、ブックオフ)は、発売から5年以内、Windows 11かmacOSの現行版が動く物なら数千〜数万円で買い取り、店がデータを消してくれる所が多いです。フリマ(メルカリ、ヤフオク)は買取より高く売れますが、データ消去と初期化、動作の説明、発送を自分でやり、届いた後の不具合の対応も自分です。5年を超えた物、画面が割れた物は買取が付かないことが多く、その場合はジャンク品としてフリマに出すか、①か③で処分します。売る前に、Microsoftアカウント、Apple ID、Officeのライセンスをサインアウトし、Macは「探す」を切ります。

【方法⑥】壊れて動かない物。ストレージを抜いて、本体は無料回収

電源が入らない、画面が割れた、水をこぼした、こうしたノートパソコンも①のメーカー回収と③の宅配回収は無料で引き取ります。動かない物はソフトでデータを消せないので、本体の裏ぶたを開けてストレージ(SSDかHDD)を抜き、ストレージだけ手元に残すか、自分で壊してから本体を出します。SSDは基板のチップを金づちで割る、HDDは円盤に穴を開けるかドリルで貫くと、読み出せなくなります。裏ぶたを開けられない機種(ネジが特殊、接着)は、メーカー回収の申し込みで「データ消去希望」を選ぶか、③の消去代行を使います。

【共通】処分の前にやる4つのこと

  1. バックアップ:写真、文書、ブラウザのパスワード、メールを外付けSSDかクラウド(OneDrive、iCloud、Googleドライブ)に移す。新しいPCへの移行が終わって1か月動かしてから、古いPCを処分する
  2. サインアウトとライセンス解除:Microsoftアカウント、Apple ID(「探す」をオフ)、Googleアカウント、Office、Adobeなどのソフトのライセンスを解除する。解除しないと、新しいPCで台数の上限に引っかかる
  3. データ消去:次の章の3つのどれかで消す。初期化(リセット)だけでは復元ソフトで戻せる
  4. バッテリーの確認:膨らんでいるバッテリーは、宅配で送れないことがある。取り外せる物は外して自治体の指定の回収(JBRCの回収箱)へ、内蔵の物はメーカー回収なら本体ごと出せる

4つのうち、忘れると困るのが2のサインアウトで、Apple IDの「探す」が付いたままのMacは、次に使う人が初期化できず、Officeのライセンスは古いPCが台数を1つ占めたままになります。処分の前日に、アカウントのサイトで「使っているデバイス」の一覧から古いPCを外しておくと、後から取り消せます。

【データ消去】初期化だけでは足りない。3つのやり方

やり方 向く物 やること
A. OSの機能で消す 動くWindows 10/11、Mac Windowsは「設定→回復→PCを初期状態に戻す→すべて削除→ドライブのクリーニング」。MacはApple Silicon/T2チップの機種なら「すべてのコンテンツと設定を消去」で暗号鍵ごと消える
B. 消去ソフトで上書き 動くWindows、古いHDDの機種 市販の消去ソフト(ターミネータなど)をUSBから起動し、ドライブ全体を上書き。SSDはソフトの「Secure Erase」を使う
C. ストレージを抜いて壊す 動かない物。確実に消したい物 裏ぶたを開けてSSDかHDDを抜き、SSDはチップを割る、HDDは穴を開ける。抜いた物は自治体の金属ごみか、破壊サービスへ

Windowsの「ドライブのクリーニング」とMacの「すべてのコンテンツと設定を消去」は、家庭で使ったPCなら足りる消し方で、復元ソフトで戻せません。「削除」「ごみ箱を空にする」「初期化(クリーニング無し)」は、ファイルの目次を消すだけで中身が残り、復元ソフトで戻せます。BitLockerかFileVaultで暗号化していたPCは、鍵が消えれば中身は読めないので、Aで足ります。仕事の書類や顧客の情報が入っていたPCは、Cで壊すか、消去証明書の出る代行を使います。

よくある疑問。粗大ごみ、法人、費用の相場

疑問 答え
粗大ごみや不燃ごみに出せるか 出せない。法律でメーカー回収の対象。自治体の小型家電の回収なら可
会社で使ったノートパソコンは 家庭用の無料回収の対象外。メーカーの法人向け回収か産業廃棄物の業者に有料で出す
ACアダプターとバッグは アダプターは本体と同梱できる。バッグは自治体のごみ
無料回収のチラシやトラックは安全か 自治体の許可の無い業者は、後から料金を請求する例がある。国の認定事業者か自治体の案内にある所だけを使う
データ消去を頼む費用は 1台1,000〜3,000円。証明書付きは3,000円前後
ストレージを抜いた本体は回収してもらえるか できる。メーカー回収も認定事業者も、ストレージ無しの本体を受け付ける

処分で困りごとが起きるのは、粗大ごみに出して回収されない、無許可の業者に渡して請求される、データを消さずに売って情報が漏れる、この3つです。国の決まりにある回収先(メーカー、自治体、認定事業者、量販店)だけを使い、出す前に自分でデータを消せば、どれも起きません。

処分は、動くなら売る、動かないなら無料回収。データは自分で消す

ノートパソコンの処分方法は、メーカーの回収、自治体の回収ボックス、認定事業者の宅配回収、量販店の回収と下取り、買取とフリマ、壊れた物の回収の6つで、費用は動く物なら売ってお金になり、動かない物でも0円です。粗大ごみには出せず、出す前にバックアップ、サインアウト、データ消去、バッテリーの確認の4つを終えてから、動くなら買取店、動かないならメーカーか認定事業者の無料回収に出す、この流れで困りません。

まず、本体の裏でPCリサイクルマークの有無を見て、電源が入るかどうかを確かめてください。入るなら初期化の前にサインアウトとバックアップを、入らないなら裏ぶたを開けてストレージを抜くところから始めます。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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