ノートパソコンの処分方法|無料で出せる3つの回収先とデータの消し方

laptop-disposal-20260918 ノートパソコン
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使わなくなったノートパソコンが、押し入れに入ったままになっていませんか。粗大ごみに出せないと聞いて、そのままにしている人が多いです。

ノートパソコンの処分方法は、電源が入るかと、PCリサイクルマークの有無の2つで決まります。動く物は売り、動かない物はメーカーか国の認定事業者の無料回収に出す、これが基本です。

出す前に自分でデータを消す作業も、順番どおりにやれば1時間ほどで終わります。

ノートパソコンの処分先は電源とマークで決まる

先に決まりごとから。家庭で使ったノートパソコンは、粗大ごみにも不燃ごみにも出せません。資源有効利用促進法で、メーカーが回収して再資源化する決まりになっているからです。

では、どこに出すか。電源が入って5年以内なら売る、動かないか古い物はメーカーか認定事業者の無料回収に出す、この2つに分ければ迷いません。

メーカー回収が無料になるかどうかは、本体の裏か側面にあるPCリサイクルマークで決まります。矢印が輪になった中に「PC」と書かれたシールで、2003年10月以降に売られた家庭向けパソコンに付いています。

マークがあれば無料、無ければ3,300円前後の料金がかかります。マークが無い古い物は、後で説明する認定事業者の宅配回収に出すと0円で済みます。

パソコンの回収の決まりは、経済産業省と一般社団法人パソコン3R推進協会の案内をもとにしています。マーク無しの料金は、パソコン3R推進協会が代行する場合の標準料金(ノートパソコン本体3,000円、税込3,300円)で、2026年9月時点の数字です。メーカーによっては見積もりになることがあります。

無料で出せる3つの回収先

費用をかけずに出せる先は、メーカー回収、自治体の回収ボックス、国の認定事業者の宅配回収の3つです。家から出したくない人は認定事業者の宅配回収、近くに役所や量販店がある人は回収ボックスが早いです。

メーカー回収はマークがあれば0円

メーカーのサイトにある「PCリサイクル」のページから、機種名と製造番号を入れて申し込みます。数日から10日ほどで「エコゆうパック」の伝票が届くので、段ボールに入れて郵便局に持ち込むか、集荷を頼みます。

段ボールと緩衝材は自分で用意します。ACアダプターは本体と一緒に入れてかまいません。メーカーが無くなった物や自作の物は、パソコン3R推進協会が有料で引き取ります。

自治体の回収ボックスは投入口の大きさに注意

小型家電リサイクル法で、市区町村が役所や公民館、家電量販店に回収ボックスを置いています。投入口は30cm×15cmほどの自治体が多く、横浜市や新宿区、大阪市がこの大きさです。

15インチを超えるノートパソコンは入らないことがあります。パソコンを対象外にしている自治体もあるので、「市区町村名 小型家電 回収ボックス パソコン」で調べてから持っていきましょう。入れた物は取り出せないので、データ消去を終えてから入れます。

認定事業者の宅配回収は箱に入れて送るだけ

環境省と経済産業省の認定を受けた事業者が、宅配便で小型家電を回収しています。代表はリネットジャパンで、全国の自治体と組んでいます。

ノートパソコンを1台以上入れれば、3辺の合計が140cm以内、20kg以内の箱1つが無料です。同じ箱にキーボードやマウス、スマホ、ゲーム機も一緒に入れられます。壊れて動かない物、ハードディスクを抜いた物も受け付けています。

申し込みはサイトからで、最短で翌日に宅配業者が家まで取りに来ます。データ消去は自分でやるか、1台3,498円(税込、2026年9月時点)の消去サービスを頼むと証明書が出ます。

回収先 費用 向く人 データ消去
メーカー回収 マーク有り0円、無しは3,300円前後 動かない物を確実に出したい 自分で消す
自治体の回収ボックス 0円 役所や店に持ち込める 自分で消す
認定事業者の宅配回収 0円(パソコン入りの1箱) 家から出したくない、他の家電も出したい 自分で消すか有料で頼む

3つとも、出す前に自分でデータを消すのが前提です。チラシやトラックで回る「無料回収」は、自治体の許可が無い業者だと後から料金を請求された例があります。国の認定事業者か、自治体の案内に載っている所だけを使ってください。

量販店の回収は買い替えと一緒に使う

ヤマダデンキ、ノジマ、ビックカメラ、ケーズデンキなどの家電量販店も、店頭でノートパソコンを引き取っています。新しいパソコンを買うときに古い物を持っていくのが、量販店を使う一番いい形です。

買い替えなら無料で引き取る店や、下取りで値引きになる店があります。ノジマは店頭での下取りをモバイル会員向けにやっていて、ポイントで返ってきます。

買い替えを伴わない持ち込みは、店によって扱いが違います。無料の店もあれば、1箱2,000円前後の回収券を買う店もあり、データ消去を頼むと1台3,000円台になります。料金は店と時期で変わるので、持ち込む前に店のサイトで確かめてください。

店の営業時間に合わせて持っていく手間もかかります。近くに店が無い人は、宅配回収のほうが早いです。

5年以内で動く物は売るほうが得

電源が入り、画面とキーボードが動くノートパソコンは、処分ではなく売る対象です。発売から5年以内でWindows 11かmacOSの現行版が動く物なら、買取店で値が付くことが多いです。

売り先は3つあります。ソフマップやじゃんぱらなどの買取店、メルカリなどのフリマ、買い替え先の下取りです。買取店はその場で現金になり、データを消してくれる所が多いので手間が少ないです。

フリマは買取より高く売れます。ただし、データ消去と初期化、動作の説明、発送、届いた後の問い合わせ対応まで自分でやります。手間をかけたくない人は買取店で十分です。

高く売るには、ACアダプターと外箱、保証書をそろえて、傷の有無を先に確かめておきます。年数がたつほど値は下がるので、使わなくなったら早めに出しましょう。

5年を超えた物や画面が割れた物は、買取が付かないことが多いです。その場合はメーカー回収か認定事業者の宅配回収に出します。

初期化だけではデータは消えない

ここが一番大事なところです。ファイルを削除してごみ箱を空にしても、中身は残ったままで、復元ソフトで戻せます。Windowsは「すべて削除する」と「ドライブのクリーニング」の両方を選ぶと、家庭で使った分は戻せなくなります。

Windows 10と11では、「設定」→「システム」→「回復」→「このPCをリセット」と進みます。「すべて削除する」を選び、次の画面で「ドライブのクリーニング」をオンにします。オフのままだと、ファイルの目次を消すだけで中身が残ります。

Macは、Apple SiliconかT2チップの機種なら「システム設定」→「一般」→「転送またはリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」で、暗号鍵ごと消えます。古いIntel機は、ディスクユーティリティで消去してからmacOSを入れ直します。

確実に消したい人は、消去ソフトを使います。ストレージ全体を上書きするもので、NIST SP 800-88に準拠した物が目安です。リネットジャパンは申し込むと消去ソフトを無料で配っていて、5〜6時間かかります。

やり方 向く物 費用
OSの機能で消す 動くWindows 10/11、Mac 0円
消去ソフトで上書き 動く物、仕事の書類が入っていた物 0円〜数千円
業者に消去を頼む 動かない物、証明書が欲しい物 1台3,000円台

電源が入らない物は、ソフトでは消せません。裏ぶたを開けてSSDかHDDを抜き、本体だけを回収に出します。抜いたストレージは手元に置いておくか、破壊サービスに出します。

ストレージを金づちで割るのは、破片や中の物質が飛ぶので避けてください。SSDが基板に直付けで抜けない機種や、裏ぶたのねじが特殊な機種は、メーカー回収の申し込みで消去を選ぶか、認定事業者の消去サービスに任せます。

出す前日までに済ませる4つの確認

データ消去の前に、やっておくことが4つあります。消す前にバックアップと各アカウントのサインアウトを終えておかないと、新しいパソコンで困ります。

  1. バックアップ:写真、文書、ブラウザに保存したパスワード、メールを外付けSSDかクラウドに移す。新しいパソコンに移して1か月使ってから古い物を出すと、抜けに気づける
  2. サインアウトとライセンス解除:Microsoftアカウント、Apple ID(「探す」をオフ)、Googleアカウントからサインアウトする。OfficeやAdobeは台数制限があるので、古いパソコンの登録を外す
  3. 差しっぱなしの物を抜く:USBメモリ、SDカード、DVDが入ったままになりやすい
  4. バッテリーの状態を見る:ふくらみ、熱、におい、液漏れが無いか確かめる

2つ目のサインアウトは、忘れると後で一番困ります。Apple IDの「探す」が付いたままのMacは、次に使う人が初期化できません。Officeは古いパソコンが台数を1つ占めたままになり、新しいパソコンで使えないことがあります。

バッテリーがふくらんでいる物は、押したり分解したりせず、処分先やメーカーの案内に従ってください。取り外せるバッテリーは、回収ボックスに入れる前に外すよう求める自治体があります。外した電池は一般ごみに出せず、家電量販店やホームセンターにあるJBRCの回収箱に入れます。

動くなら売る、動かないなら無料回収に出す

順番を整理します。まず本体の裏でPCリサイクルマークを探し、電源が入るかを確かめます。動くなら買取店、動かないならメーカーか認定事業者の無料回収、この2つのどちらかに決めれば、費用は0円か、むしろお金が入ります。

出す前に、バックアップ、サインアウト、差しっぱなしの確認、バッテリーの確認を済ませます。そのあとで「ドライブのクリーニング」を付けて初期化するか、動かない物はストレージを抜きます。

量販店の回収は買い替えのときだけ、無許可の無料回収トラックは使わない、この2つを守れば処分で困ることはありません。まずは本体を裏返して、マークがあるかどうかを見るところから始めてください。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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