ヘッドセットとは何か、コード・ブルーのヘリで着ける航空用と一般用の違い

headset-code-blue ヘッドセット
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ドラマ「コード・ブルー」で、ドクターヘリに乗った医師と看護師が大きなヘッドセットを着けています。あれは何のためで、家で使うヘッドセットと同じ物なのか、気になった人向けの話です。

ヘッドセットとは、耳に当てるヘッドホンと口元のマイクが1つになった道具です。コード・ブルーの物は、ヘリの騒音の中で無線を使うための航空用で、パソコンやスマホにつなぐ一般用とは中身が違います。

違いが分かれば、仕事やゲームで使う物を選ぶときに迷いません。ドラマの物に近い見た目がほしい場合の選び方も、最後に書きます。

ヘッドセットはヘッドホンとマイクが1つになった道具

ヘッドホンとの違いは、マイクが付いているかどうかだけです。聞くためのスピーカーと話すためのマイクを、頭に着ける1つの器具にした物がヘッドセットです。

手でマイクを持たなくていいので、両手が空きます。パソコンを操作しながらのウェブ会議、電話を受けながら入力するコールセンター、仲間と話しながら遊ぶゲームで使われるのはこのためです。

マイクが口元に固定されているのも利点です。パソコン本体のマイクより周りの音を拾いにくく、相手には声だけがはっきり届きます。

手持ちのヘッドホンに、別売りのマイクを足しても同じことができます。ただし、1つになっている物のほうが配線が少なく、マイクの位置がずれません。毎日使うなら、はじめからヘッドセットを選ぶほうが手間が少ないです。

コード・ブルーのヘッドセットはヘリの無線機の一部

ドクターヘリの機内で医師が着けている物は、飾りではありません。ヘリの騒音を遮り、口元のマイクで拾った声を機内の無線に流して、乗員どうしと地上の消防や病院と話すための航空用ヘッドセットです。

ドクターヘリの運航を支える認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワーク(HEM-Net)の案内では、すべての座席にヘッドセットが用意されていると説明されています。飛行中はこれで消防本部の指令室や搬送先の病院とやり取りします。

天井には、航空無線と消防・医療無線を切り替えるオーディオセレクターが付いています。パイロット、整備士、フライトドクター、フライトナースが同じ回線で話せるので、患者の情報や着陸の指示を声で共有できます。

搬送中の機内は騒音が大きく、肉声では会話になりません。だから厚いイヤーカップで耳をふさぎ、マイクは口のすぐ前に置きます。パイロットやクルー用として売られている、デビッドクラークのH10シリーズのような物がこの種類です。

ドクターヘリの機内装備の説明は、認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワーク(HEM-Net)の「ドクターヘリの装備と機体」で2026年9月に確認しました。ドラマの小道具がどの機種かは公表されていないので、ここでは種類の説明にとどめています。

航空用と一般用は遮音とつなぐ先が違う

見た目は似ていても、用途が違うので中身も違います。航空用は機内の無線機に専用の端子でつなぎ、一般用はパソコンやスマホにUSBやBluetoothでつなぐので、どちらも相手の機器を替えて使うことはできません。

項目 航空用(コード・ブルーの物) 一般用(家庭・仕事)
使う場所 ヘリや飛行機の機内 ウェブ会議、通話、ゲーム
つなぐ先 機内の無線機(専用の端子) パソコン、スマホ、ゲーム機
遮音 エンジン音の中で会話できる厚いイヤーカップ 生活音を減らす程度。ノイズキャンセリング付きも
マイク 口の前に固定する騒音用 ブーム型か、耳元の小型

航空用を家で使っても、端子が合わないのでパソコンにつながりません。逆に一般用をヘリで使うと、騒音で何も聞こえません。用途に合わせて作られている物なので、見た目で選ばないでください。

航空用にも、イヤーカップの中で騒音を電気的に打ち消すANR(アクティブノイズリダクション)付きがあります。一般用のノイズキャンセリングと考え方は同じですが、消す音の大きさが違います。

一般用は形が4つ、つなぎ方が2つ

家や仕事で使う一般用は、形とつなぎ方で分かれます。形はヘッドバンド、イヤーフック、ネックバンド、イヤホン型の4つ、つなぎ方は有線と無線の2つで、この組み合わせで選びます。

ヘッドバンド型は頭の上を通す形で、両耳と片耳があります。両耳は会話に集中できる形、片耳は周りの音を聞きながら話す形です。コールセンターや店の受付では片耳が多く使われています。

イヤーフック型は片耳に掛ける軽い形で、長い通話に向きます。ネックバンド型は首の後ろを通すので髪型が崩れません。イヤホン型は小さく持ち運びしやすく、外出先の通話向きです。

つなぎ方は、USBか3.5mmの4極プラグの有線と、Bluetoothの無線です。有線は充電が要らず、音の遅れも途切れもありません。無線は線が無いので、席を立って話せます。

3.5mmのプラグは、4極でないとマイクが使えません。マイク端子とヘッドホン端子が別に付いている古いパソコンでは、4極を2つに分ける変換ケーブルが要ります。迷ったらUSBを選ぶと、どのパソコンでもそのまま使えます。

マイクは、口元まで伸びるブーム型のほうが声をはっきり拾います。前の音だけを拾う単一指向性のマイクなら、家族の声やテレビの音が相手に届きにくくなります。

選び方は使う場面から逆算する

機能の一覧から選ぶと迷います。どこで、何時間、誰と話すかを先に決めて、形、つなぎ方、マイクの順に絞ると、候補は2〜3つに減ります。

  1. 場面を決める:ウェブ会議、コールセンター、ゲーム、外出先の通話、のどれか
  2. 両耳か片耳か:集中したいなら両耳、周りの声も聞くなら片耳
  3. 有線か無線か:机で長時間なら有線、動きながらなら無線
  4. マイクを選ぶ:聞き返されたくないならブーム型で単一指向性
  5. 着け心地を確かめる:1時間着けて痛くない重さとイヤーパッドか。メガネの人はつるが当たらないか

ウェブ会議が毎日ある人は、両耳のヘッドバンド型でUSB有線、ブームマイク付きが基本です。電話を受けながら入力する人は片耳、家の中を動きながら話す人はBluetoothのネックバンド型が向きます。

音量は最大の6割ほどまでにして、1時間に1回は外して耳を休ませてください。大きな音を長く聞き続けると聴力に影響することがあります。耳鳴りや聞こえにくさが続くときは、耳鼻科に相談してください。車の運転中に使うなら片耳型にして、都道府県の条例で使えるかどうかを先に確かめます。

ドラマに近い物がほしいなら密閉型の両耳

コード・ブルーを見て同じ物がほしくなった人も多いです。航空用そのものは家で使えないので、両耳の密閉型でノイズキャンセリングとブームマイクが付いた一般用を選ぶと、見た目も使い心地も近くなります。

密閉型は、イヤーカップで耳全体を覆う形です。周りの音が入りにくく、自分の声も外に漏れにくいので、家族がいる部屋でのウェブ会議にも向きます。

イヤーパッドは、合皮より布のほうが蒸れにくく、長い会議でも耳が痛くなりにくいです。重さは300g以下を目安にすると、1時間着けても首が疲れにくくなります。

ノイズキャンセリングは、エアコンや換気扇のような続く音を消すのが得意です。ヘリの騒音ほどではなくても、自分の耳に入る音を減らして、相手の声に集中できます。

ヘッドセットが何か、コード・ブルーの物がどういう種類かは、ここまでのとおりです。まず、自分が使う場面を1つ決めてください。そこから両耳か片耳、有線か無線と絞っていけば、選ぶ物は自然に決まります。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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